−第四章− コロンビア大氷原


ただの氷ではない。。気が遠くなるほど昔に作られた氷。。
この後、私の手があまりの冷たさに痛くなったことを加えておきます。
ホント泣きそうだったんだから。。(笑)


23日、ふと目が覚めると、なんと7時半を回っているではないか!!
げげげ!!!8時に五島さんが迎えに来るというのに。。見事に寝過ごしてしまった。。
慌てて着替えてフロントに下りていくと、五島さんが待っていました。
「おはようございます!!遅れてすいません」
五島さん、にこやかに笑ってくれるのでちょっとホッとしました。(笑)
朝食用に買っておいたパンを車の中で食します。
今日は別のお客さん@女性二人が一緒だという。。彼女たちを迎えにトンネルMt近くのユースへ。。
大阪から来た中川さんと京都から来た鈴山さん。。彼女たちは仕事を辞めて一ヶ月間カナダを旅行して回るとか。。
バンクーバーの友人宅から始まり、東に移動しながら最終的にはニューヨークを回ってバンクーバー経由で帰国するとか。。
そして今日は我々と一緒に観光して宿泊はレイク・ルイーズ近くのユースだとか。。
凄いねえ。。。羨ましいよ。。。

トンネルMt近くのフードゥーズに行きます。
道路脇の芝生の上で地リス(ネズミかもしれない)がウロウロ。。
石灰岩で出来たフードゥーズ。。奇妙な形の山は風が吹くと超音波を発し馬を狂わせるとか。。

バンフの町を後にしてレイク・ルイーズを抜けて、ボウ川沿いにアイスフィールドパークウエイを走ります。
まず最初のポイントはハーバート・レイク。。
氷河湖ではないので水は透明ですが、静かな湖面に森と山が映って鏡のよう。。
魚も多いようで湖面に時々小さな波が立っています。

そしてお次はヘクター・レイク。。
ここも大きな湖ですが、ここは通り過ぎただけ。。。(笑)
「普通は写真を写すから停めてくれと言われるんですけど、今日のお客さんは欲がない」(笑)

ボウ川沿いにひたすら走ります。。上流に向かっているんですが、氷河が作った大きな谷なので傾斜を感じません。
川は相変わらずノンビリ蛇行しながら流れています。

左手に見えてきたのがクロウフット氷河(カラスの足)です。
氷河の形がカラスの足に似ているとか。。
山の上に今にも落ちそうな感じで張り付いている氷河。。壊れて落ちないのが不思議な感じ。。

そしていよいよ到着したのがボウ・レイク。。
この湖の奥にある氷原@ワプタ・アイスフィールドから流れ出た水はボウ・レイクに流れ込み、ボウ川となってアルバータ州を流れ最終的には大西洋に流れるのです。。。その源流がここ。。
氷河湖なのでブルーグリーンの色をしていますが、この湖は非常に大きい!!
大きな山(Mtボウだったかな??)を取り囲むようにして湖が横たわっています。
氷河湖からの風は冷たく、日差しは強いんですが肌寒いです。


この湖もスケールがでかすぎます!とてもじゃないが一枚の写真には収まらないの。
それにしても水の色が神秘的。。


ボウ・レイクを後にして峠道を越えると、今度はペイト・レイク。。
ここもまたワプタ氷原から流れ込んだ氷河湖。。。しかしこの湖の水はボウ川と違って太平洋に流れています。
先程の峠が大陸の分水嶺になっているのです。。。世界的にも珍しいそうです。



この湖の駐車場に車を置く前に五島さんと交わした会話が昨日のラジオ放送の話でした。
「スタジオが勝手にカナダの話で盛り上がっていてねえ。。こっちが言いたいことをほとんど言えませんでしたよ」
五島さんはカナダの素晴らしさを紹介してくれただけでも嬉しいと話してくれました。
駐車場に車を置き歩いて展望スポットに行く途中、中川さんと鈴山さんが私を追いかけてきて。。。
「すいません、、、どんな仕事をされているんですか?」
「いえ、普通のサラリーマンです」(笑)
彼女たち、私の放送関係の人間と誤解したようです。。。ごめんね。。(笑)

ペイトレイクの駐車場。。これだけバスが来ると小さな展望所は大混雑。

ペイト・レイクを後にして今度は昼食場所を目指します。
ここから先はカナディアンロッキーでも標高が高い3000メートル級の山が続きます。
地図で確認するとここからジャスパーまで3000メートル級の山々が連なっています。
凄いねえ。。氷河を抱えた山や雪崩があった後などいろんな景色に声が出ません。

二つの川が合流するサスカチュワンクロッシングのドライブインで昼食です。
ここは周りを眺めると凄い山ばかり。。思わずカメラを構えますが、スケールが大きすぎて表現できないことでしょう。
ここからコロンビア大氷原まではそれほど遠くなく、観光コースの昼食場所のようで広いレストラン内は混雑しています。
「ここはフライドチキンが美味しいですよ」
五島さんの言葉通りにフライドチキンを食しました。。。
デザートのゼリーの色がもの凄い!!赤、紫、青、緑と4色がズラリ。。味の感想は控えさせていただきます。。(笑)
昼食とお土産品の購入を終えて、いよいよコロンビア大氷原に向かいます。

 
(左)サスカチュワンクロッシングのドライブイン。。。後方の山は3000メートル級の山ですが、南斜面なので雪がほとんどない。
(右)ドライブイン前の道路をキャンピングカーが通る。。。後方には雪が残る山々。。いかにもアメリカだねえ。。

太平洋に向かって流れるサスカチュワン川。。ボウ川と同じく大きな川幅を持っていてノンビリ流れています。
右の崖沿いに白いマウンテンゴートがいるはずなんですが、見受けられません。。残念であります。

ウィーピングウォール(嘆きの壁)、サーカスMtと名所が続き、ビッグ・ベンドと言う大きなヘアピンカーブを曲がったらそこはブライダル・フォール。。
この滝をバックに写真に写ると幸せな結婚が出来ると聞いて、慌てて写真に収まる女性二人。。(笑)

そうこうしているうちに左手に巨大な氷河群が見えてきました。


巨大な山の谷間から流れ出る氷河や山を乗り越えている氷河があって、ちょっと驚き。。

バンフ国立公園を抜けてジャスパー国立公園の入り口にあたるこの場所がコロンビア・アイスフィールド・センター。。
そう、、いよいよコロンビア大氷原への入り口なんです。。。いや入り口という表現は良くないかも。。
簡単に説明すると、、、仮に手で野球のボールを持ったと考えます。(いわゆる、だご握り状態)
野球のボールを握っている指がこのあたりの山々。。野球のボールが長年積もった雪の固まりで氷河だとします。
この上に新たな雪がドンドン降り積もるわけです。。。そうするとその重みで指の間から氷の固まりが少しずつ押し出されるわけです。。
これが氷河なんですわ。。(なぜか関西弁(笑))
このあたりの山々は3500メートル以上。。(ボールを持った指先の標高が3500メートル以上)
我々が現在眺めている氷河はこの山々の谷間の部分であって、その向こう側には広大なアイスフィールド(コロンビア大氷原)が広がっていることになるんです。。。
3500メートル級の山々が作った谷間を氷河が全部埋めていて、それが広大な氷原になっているんです。。。信じられますか??
飛行機やヘリコプターでこの氷原に行くツアーもあるそうなんですが、一度この目で見たいような気もします。

コロンビア大氷原からはみ出た氷河@アサバスカ氷河、、巨大な雪上車でその先端まで行けます。
カナディアンロッキー観光の人気のスポットでもあるわけですので、アイスフィールドセンターの駐車場は観光バスで一杯です。
観光バスが何台収容できるかわからないほど広い駐車場です。。。高速道路の大きなサービスエリアが二つ三つは入るんじゃないでしょうか。。
「雪上車に乗られますか?」
ここまで来て「いえ、乗らなくていいです」と答えるお客さんはいないでしょう。。少なくとも私は欲深いです。。(笑)
雪上車の搭乗時刻まで15分少々あるというので、トイレを済ませショッピングゾーンを見学。。
受付の窓口に英語で書かれたパンフレットを見つけたので、一枚頂く。。表紙にはサングラスをかけてにこやかに笑うアメリカンな親父。。
「雪上車で行く氷河観光は楽しい」と笑いながら喋りかけている感じ。。(笑)
雪上車の台数は22台。。実際は23台あるそうなんですが、一台が南極に行っているとか。。(笑)
この雪上車に何人乗れるのかわかりませんが、おそらく100人近く乗れたんじゃないかな??
我々は五島さんを入れて5人。。日本から来た団体ツアーのお客さん達と一緒に搭乗します。
と思ったら、雪上車ではなく普通のバス。。アイスフィールドセンターから普通のバスで氷河の方へ走り、途中で乗り換えるんですね。(笑)

全員が乗り込んだところで、いよいよ出発です。
氷河と言っても氷が100%であるわけではなく、土や砂、石などを含んでいるわけですから先端部になるほど、氷が溶けて土砂の状態になります。。。
なんとなく採石現場のようなところを走っていきます。
で、、、土砂の上を平坦にならした工事現場みたいなところで、今度は本当に雪上車に乗り込みます。
これがでかい!!タイヤの直径が1メートル50ぐらいあります。。
で、タイヤの幅もそのぐらいありそう。。つまり真四角な円筒形のタイヤなんですよ。。。ちなみにタイヤのメーカーはグッドイヤー。。
このバスはカナダのバス会社@ブルースター社が運営しているそうで恐ろしく高価な乗り物らしい。。排気量を聞いたけどわかりませんでした。(笑)
バスの運転手は笑うとジェリー藤尾にそっくりなラッセルさん。。その昔、そっくりさんで日本のテレビにも出たことがあるとか。。ジョークの好きな陽気な叔父さん。。
とにかく雪上車はスタートしました。これが斜度30度はありそうな坂を下っていくんです。。もちろん観光を終えて戻ってくる雪上車がグイグイとこの坂を登ってきます。。すげえ。。
10分ぐらい走ったところがいよいよ氷河の上。。文字で説明するのが面倒なので、画像でお楽しみ下さい。(手抜き笑)

 
(左)最大斜度を下る時は一台ずつ。。
(右)アンドロメダMtを乗り越えて下りつつある氷河。。画像ではわかりにくいが、先端部はわずかに青いのです。

  
(左)かなりの勢いで流れる雪解け水。。??氷河解け水。
(中)美女3人に囲まれて浮かれる中年親父。。
(右)雪上観光パンフレットの表紙にまでなっているラッセル運転手と。。。それにしてもタイヤが太い。。


ふと気が付いた。。。ありゃ?あの運転手は???
慌てて先程のパンフレットを確認すると、そうなんです。。表紙で笑っている叔父さん。。我々のバスの運転手だったのですよ。
ありゃ、、こりゃあサインを貰わなきゃ。。一緒に記念撮影してサインして頂きました。
「バスを降りる時でいいですから、握手する時にチップを差し上げてください。。彼、喜びますから。。」

しかし氷河の上は寒いのです。。当然山から吹いてくる風は氷で冷やされるわけですから。。
ある程度見終わったところで、雪上車に避難。。
今日はお天気も良いのでそれほどでもなかったようですけど、お天気の悪い時はお客さんは5分ほどで雪上車に避難されるとか。。
お天気に恵まれた我々はラッキーなのです。。(笑)

氷河を見た後は彼女たちをレイク・ルイーズに送って帰ることになりました。
レイク・ルイーズのホテルは宿泊客以外、一般観光客が立ち入り出来ないようになってましたが、そこは観光ガイドの五島さん、裏口から進入させてくれました。(笑)
五つ星級のホテルはそれは立派な造りでした。。。窓から見えるレイク・ルイーズは絵画のような感じになっていますし、装飾品も立派です。
彼女たちはちゃっかりトイレを使用していました。。。聞くところによると、今度の旅行ではトイレをチェックしまくっているとか。。(笑)
なんだあ、、、トイレフェチだったのかあ。。。(笑)
なんとなく彼女たちの旅行の模様を知りたくなった。。一ヶ月のカナダ旅行、満喫できるといいですね。
もし、旅行レポートみたいなのが出来たらメールしてくださいよ。。私のホームページに掲載したいから。。(笑)

彼女たちのお宿はレイク・ルイーズのユース。。立派なユースでした。
明日はトレッキングをやると言っていたし、その次はラフティングにも挑戦すると言ってました。
若さだよねえ。。。羨ましいです。。(笑)
彼女たちの旅が無事に成功しますように。。。


このページを作っている今日は7月5日。。
彼女たちはどこを旅しているんだろう??
あまりゆっくり話できなかったけど、元気で帰国して欲しいねえ。

18時30分、さて、本日の予定は終了です。。あとはホテルへ帰ります。
昨日と同じく旧道を走り動物たちを探します。。角の立派なエルクに出会えました。
本日も残念ながら熊に出会えず。。

「社長がBBQをすると言ってました。。。草野さん一家をご招待したいと言ってましたけど、この後ご予定はありますか?」
頻繁にメールを交わしていた関社長。。。今回は顔を合わせるチャンスはないかなと思ってましたので、嬉しいお誘いです。
しかもキャンプ場でBBQをするとか。。こちらのキャンプ場にも興味があったので願ったりかなったりです。
喜んでお誘いを受けることにしました。
「でも、明日は早朝モレインですので、早めに帰らないといけませんね」

バンフの郊外にあるレイク・ミネワンカ。。バンフの電力供給のために作られた巨大なダム湖。。
3000メートルに届くような山に囲まれたダム湖は恐ろしくでかい!!(笑)
ボート遊びなども出来るようになっている。。
このダム湖を通り抜けて、ジョンソン湖に出る。。。ここもまた綺麗な湖。。
この湖畔にツージャックキャンプ場がある。。
キャンプ場に向かう途中の道路脇にビッグホーンシープの雌が草を食べていた。。
雄は角がぐるりと曲がっているんだけど、雌は小さな普通の角。。雄が見たかったけど、写真に収める。。
でも、今回の旅はいろんな動物に出会えるなあ。。。


ジョンソン・レイク

ツージャックキャンプ場は公共のキャンプ場。。管理室で場所を確認するが広い!!
湖の脇の松林の中をキャンプサイトを探して車で移動。。で、ようやくキャンプサイトを発見。。
関社長と社員の方々がBBQの準備をされていました。
「はじめまして!!ようこそいらっしゃいました!!」
歓迎の声で迎えてくれた関社長。。思ったよりも若いのです。
お年をお聞きすると39歳。。社員の方々は30歳ぐらいの方ばかり。。小さいけど若くて活気のある会社なのです。

BBQの準備が終わるまで、周りのサイトを見学しました。

 
(左)キャンプサイト。。テントを張るキャンパーはほとんどいない。。当然と言えば当然かも。。
(右)湖越しにMtランドルを望む。。

ジョンソン湖は静かで大きくてもの凄く綺麗です。。
向こう岸にも湖畔はすべて松林になっており、キャンプをする環境としては雰囲気満点。。ボート遊びも出来るようです。
日本のオートキャンプと違うのはテント宿泊はほとんどいないこと。。
ごくわずかにテント泊のサイトがありますが、90%ぐらいはキャンピングカーばかり。。しかも大型。。(笑)
そして薪は松の木の大きな薪。。薪を積んである場所があり取り放題。。
この薪がでかい!!直径50センチはあるかもです。
これを斧で叩き割る訳なんですけど、ちょうど外人さんがやってきて、片手で斧を振り下ろして一撃!!!
ぎょえ〜ぇ!!!!!すげえ!!!思わず声が出そうになりました。。。あの太い木を片手で割るパワー。。。声が出ません。。(冷汗)

BBQは日本の焼き肉と違ってステーキをドーンと焼くのです。
これがまた柔らかくて美味しい。。
ビールを飲みながら話していると、道路の向こうにエルク登場。。しかも二匹。。
思わず近くに行って眺めてしまう。。いつもエルクを見飽きている社員の方々は気にせずBBQを楽しんでいらっしゃる。。(笑)
バンフ近辺には非常にエルクが多いとか。。殖えすぎて困っている部分もあるようですけど。。
ムースの話になると社員の方々も色めき立ちます。。。熊と同じくなかなか目にすることがないのでしょう。
我々が白頭鷲を見たと話したら「ラッキーですよ」の声も頂きました。
社員の方々は皆さん元気!!明日の予定表などを見ながら盛り上がっています。。
私が北九州から来たと話すと那須さんという女性が福岡のご出身でした。
「福岡に住んでいた時は大橋にいたんですよ」と話すと、彼女のご実家は我が家が住んでいたマンションのすぐ近く。。
しかも彼女は我が故郷日田の昭和女子高校の卒業生。。世間は狭いねえ。。。日田や福岡の話で盛り上がってしまった。。。(笑)
「ホームページを持っていらっしゃるのならば、我が社@ロッキービューのことを是非紹介してください!!」
わかりました。。小さな私のホームページですけど、是非紹介しておきます!!

楽しそうに話している彼らではあるが、実際の仕事はやっぱり厳しそう。。
大手の旅行会社の陰で働くなんて事も多いそうで、なかなか理想通りにはいかないようです。
関社長の考えているアウトドアでBBQを楽しむ。。なんてツアーが早く実現できるといいですね。。

ふと気が付くと薄暗くなり始めている。。時計を見ると23時近くなっているじゃないか!!
こりゃあいかん!!明日は早朝モレイン。。。4時過ぎには起床しなくては。。
後ろ髪を引かれる思いでキャンプ場を後にしました。

次へ続く。。 目次へ